［書評］読書好きにおすすめの恋愛小説「桜のような僕の恋人」涙腺崩壊 恋人が急速に歳をとっていく！？ 涙なしでは読めない2人の前に立ちはだかる残酷な恋の物語 レビュー 感想 評価 考察
恋人が急速に年をとっていく！？
カメラマン見習いの晴人と美容師を目指す美咲は恋に落ちた。
そんな幸せは、長くは続かなかった。。。
美咲は人の何十倍もの早さで年をとる病気を発症する。
時間はもう残されていない。
そんな二人を待ち受けている運命とは。
切なく儚いラブストーリー。
こんにちは！さすけです。今日は、これまでにないほどに残酷な恋の物「桜のような僕の恋人」を紹介していきまーす！！
登場人物
〈朝倉晴人〉
かつて、プロのカメラマンを目指していたが挫折し、フリーター。
美咲に出会いカメラマンの夢に向かって再び歩み出す。
〈有明美咲〉
美容師になるという夢を持っている。
晴人と出会い徐々に惹かれていく。
早老症という''人より早く歳をとる病''を患う。
〈有明貴司〉
美咲の兄で妹思いでせっかちな性格。
晴人のことをよく思っていない。
吉野綾乃と付き合っている。
〈吉野綾乃〉
貴司の恋人。
容姿端麗で化粧品の会社で働いている
なんでもできる美咲の姉的存在。
ストーリー
美容師の美咲に恋をした晴人。
彼女に認めてもらいたい一心
で、一度は諦めたカメラマン
の夢を再び目指すことに。そ
んな晴人に美咲も惹かれ、や
がて2人は恋人同士になる。
しかし、幸せな時間は長くは
続かなかった。美咲は、人の
何十倍もの速さで年老いる難
病を発症してしまったのだっ
た。老婆になっていく姿を晴
人にだけは見せたくないと悩
む美咲は、、。桜のように儚
く美しい恋の物語。
【桜のような僕の恋人裏表紙より】
印象に残ったシーン
僕的にはやはり2人の出会いでしょうね
普通の恋愛小説なら大体綺麗で美しい出会いなのですが、この本ではなんと散髪中に美咲が晴人の耳たぶを切り落とすことをきっかけに出会います。
しかも、美咲は初め全く晴人に好意を抱いていないのです。初デートで晴人はボロクソに怒られます笑
それがまた新しくてよかったです。
美咲の兄の貴司が、美咲の病気をどうにかして治そうとしている描写も個人的にはすごく好きです。貴司は本当に妹思いで治る見込みのない病気なのに諦めずに必死なところに胸を打たれました。
なにより、美咲の精神的な変化が本当に切なかったです。半年足らずでお婆さんになるなんて想像もつかない恐怖ですよね。
考察
この本は、桜を題材としている本です。冒頭のデートで晴人が
「桜って綺麗だけどすぐ散っちゃうじゃないですか。そう思うとなんだかちょっと悲しくて」と発言しており、これは桜のように美しく咲いて、すぐに年老いてしまった〈美咲〉を表しているんだと思います。美しく咲くと書いて〈美咲〉ですしね。そして、その【すぐ消えてしまうもの】を留めておくというのが写真です。そして、晴人はプロカメラマンを目指しているというのでこれも伏線なのでしょうか。
感想
結論からいうと号泣しました。笑
まず出会いが強烈であり、そこから2人の関係が展開されていくのですが、どんどん2人の関係が深まっていき、最高潮に達した時には、徐々に、美咲には病魔が迫ってきていて、もう本当に辛い。
これから、思い出をたくさん作って幸せになろう、夢がやっと叶う！という矢先に半年後にはお婆さんになって死にますなんて言われたら、そりゃもう絶望ですよね。しかも、美咲には美容師になるという夢があります。この夢を叶えることがもうできないというのが本当に残酷であり切ないのです。
美咲が晴人に会いたくて仕方ないのに、容姿がお婆さんになってしまったことによって醜い姿を晒すのが怖くなってしまって無理やり、晴人のことをフる場面なんて切なすぎました。
涙なしでは読めませんでした。
まとめ
今日は「桜のような僕の恋人」を紹介しました。
恋愛小説にどハマりしている私ですが
ここまで泣ける本は初めてでした。
本当にいいお話なのでご覧になってみてはどうでしょうか？
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